アレルギー科
更新日:

花粉症

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https://www.youtube.com/watch?v=mStIPwAGDjs

花粉症とは

花粉症は、花粉が引き起こすアレルギー性鼻炎の一種で、特に春に多くの人が苦しむ症状です。日本では、スギやヒノキの花粉が主な原因とされ、罹患者は約25%に上ります。

症状

花粉症の典型的な症状には以下のものがあります。

眼のかゆみ

花粉が目に触れることによって引き起こされ、涙目になることも。

鼻水・鼻詰まり

鼻粘膜が刺激されることで、透明な鼻水が出ることが多いですが、場合によっては鼻づまりも引き起こされます。

くしゃみ

反射的に多発するくしゃみは、特に外出時にひどくなることがあります。

咽頭痛や咽頭のかゆみ

鼻から喉にかけての粘膜も反応し、不快感を伴います。

これらの症状は、患者の日常生活に大きな影響を及ぼし、春のアウトドア活動や日常生活の質を低下させる原因となります。

検査方法

花粉症の診断は主に下記の方法で行われます。

1.診察

医師が症状の聴取と鼻腔の視診を行います。

2.皮膚反応テスト

小さな針を使って花粉抽出物を皮膚に塗り、反応を観察します。当院では皮膚反応テストはおこなっておりません。

3.血液検査

IgE抗体の検出を通じて、体内のアレルギー反応を確認します。

4.ドロップスクリーン

当院は1滴で41種類30分でアレルギーがわかるドロップスクリーンを導入しています。
詳しくはこちら⇨ https://kamagaya-kubotaclinic.jp/allergy/allergy-test/

治療法

花粉症の治療にはいくつかの方法がありますが、以下に主なものを紹介します。

薬物療法

抗ヒスタミン薬やステロイド鼻スプレーが一般的に使用されます。

舌下免疫療法

特定の花粉に対する耐性をつけるために、少量のアレルゲンを舌の下で摂取し、時間をかけて体を慣れさせていく治療法です。数年間続けることで、症状の軽減や持続的な改善が期待されます。当院ではスギ、ダニの舌下免疫療法をおこなっています。

花粉の種類

日本における主な花粉症の原因となる花粉は以下の通りです。

スギ花粉

2月から4月にかけて飛散し、日本全国で多くの人が影響を受けます。

ヒノキ花粉

スギ花粉に続いて飛散し、同じく多くの人に影響を与えます。

ブタクサやヨモギ

晩夏から秋にかけての季節に影響を与えることがあります。

これらの花粉によるアレルギー反応は、地域や気候によって飛散の時期が異なるため、地域に応じた対策が必要です。

アレルギー性結膜炎治療薬「アレジオン眼瞼クリーム(エピナスチン)」について

新鎌ヶ谷くぼた皮膚科泌尿器科では、アレルギー性結膜炎による目のかゆみ・充血の治療に、「アレジオン眼瞼クリーム(エピナスチン)」を処方しています。

アレルギー性結膜炎は、花粉・ハウスダスト・動物の毛・カビなどが原因で目の炎症を引き起こす疾患です。
特にまぶたの腫れや炎症が強い方、点眼薬が苦手な方に適した新しい治療法として、このクリームタイプの外用薬が注目されています。


アレジオン眼瞼クリームとは?

アレジオン眼瞼クリームは、まぶたに塗ることでアレルギー反応を抑える新しいタイプの治療薬です。
従来のアレジオン点眼液と同じエピナスチンが主成分で、ヒスタミンの働きを抑えながらアレルギー症状を軽減します。

点眼が苦手な方や、涙で薬が流れてしまいやすい方に特におすすめです。


このような方に適しています

目薬をさすのが苦手な方
目をこする癖がある方
季節性の花粉症や通年性アレルギー性結膜炎の方
点眼後にすぐ涙が出てしまい、効果を感じにくい方


アレジオン眼瞼クリームの特徴

1日1回の塗布で持続的な効果
目のまわりに塗るだけなので、点眼の苦手な方にも使いやすい
皮膚への刺激が少なく、長期間使用しても比較的安全性が高い
国内の臨床試験で効果が確認されている


使用方法

  1. 手を清潔に洗う
  2. 片目あたり約1.3cm(30mg)のクリームを指先に出す
  3. まぶた(上下)に薄く塗り広げる
  4. やさしくなじませる

💡 就寝前の使用がおすすめです!
入浴後や洗顔後に塗ると、より効果的に有効成分が浸透します。


副作用・使用上の注意点

  • まれにまぶたのかゆみ・赤み・かぶれなどの軽い副作用がみられることがあります。
  • アレジオン成分にアレルギーのある方は使用できません
  • 妊娠中・授乳中の方は医師と相談の上、慎重に使用してください
  • 12歳未満の使用については、医師の判断が必要です