泌尿器科

男性更年期障害(LOH症候群)/メンズヘルス外来(疲れやすい、朝立ちがない)

メンズヘルス外来では、日々の疲れや集中力の低下、イライラといった症状に悩む男性をサポートしています。これらの症状は、男性ホルモンの一種であるテストステロンの低下によって引き起こされるLOH症候群、いわゆる男性更年期障害が原因かもしれません。

新鎌ヶ谷くぼた皮膚科泌尿器科では、男性の健康管理と生活の質(QOL)向上を目指し、メンズヘルス外来を展開しております。特に、テストステロン療法による男性更年期障害(LOH症候群)の治療に注力しています。

男性更年期障害(LOH症候群)とは?

LOH症候群(遅発性男性ホルモン不足症候群)は、加齢によってテストステロンの生成が減少し、多岐にわたる身体的・精神的な障害を引き起こす状態です。ED(勃起不全)の改善、うつ症状や認知機能の低下、骨粗鬆症、内臓脂肪の増加、糖尿病や心血管系疾患のリスク増加など、さまざまな影響があります。

これらは従来「男性更年期障害」とも呼ばれてきました。中高年期の男性におけるテストステロン低下によって引き起こされる症状群です。疲労感、眠りの質の低下、集中力の欠如、気分の不安定さなどの症状が特徴的です。

テストステロン療法の効果、重要性

最近では、テストステロンの補充療法が注目を集めており、適切な補充によって朝立ちの改善など、多くの男性がその効果を実感しています。また、テストステロンが低下することで起こる疲労感や集中力の低下などの症状も、補充療法により改善することが期待されます。

テストステロンは男性の体と心の健康を支える重要なホルモンです。LOH症候群において、テストステロンの補充は、エネルギーの回復、精神状態の安定、そして性機能の改善に有効です。テストステロン療法は、適切な診断と医師の監督のもとで行うことが重要です。

診断と治療の流れ

LOH症候群の疑いがある場合、AMSスコアによる自己評価と採血によるホルモン値の測定を行います。テストステロン値が基準値より低い場合は、テストステロンの補充療法を検討します。保険診療が適用される場合もありますので、詳しくは専門医の診察を受けてください。

新鎌ヶ谷くぼた皮膚科泌尿器科では、LOH症候群の診断にAMSスコア評価と採血検査を行います。AMSスコアは、身体的、精神的、性機能に関連する複数の項目から構成され、27点以上で治療を検討します。また、採血検査では、テストステロンレベルを含む各種ホルモン値を測定し、総合的な評価を行います。

治療オプション

メンズヘルス外来では、LOH症候群(男性更年期障害)など男性特有の健康問題に対応するための各種治療を提供しています。治療オプションには、テストステロン補充療法が含まれ、これには注射と外用薬(クリーム)の二つの方法があります。各治療の料金について詳細をご紹介します。

テストステロン注射(男性ホルモン注射)

テストステロン注射は、LOH症候群の治療法の一つです。当院では、エナント酸テストステロンのデポ注射(エナルモンデポ)を提供しており、適格な患者様には保険適用での治療が可能です。自費治療を希望される方も対応しております。

エナルモンデポ・テスチノンデポ

保険適用の可能性がありますので、詳細はご相談ください。料金は250mgで3,500円(税込)です。定期的な注射が必要となります。

エナルモンデポ(250mg)
テスチノンデポ(250mg)
※125mgの場合も同等価格となります
3,500円(税込)

注射の適切なタイミング

テストステロンの値には日内変動があり、朝に高値を示すため、可能であれば午前中の採血が推奨されます。これにより、より正確なテストステロン値を測定することができます。

テストステロン補充療法の注意点、前立腺がんとの関係

テストステロン補充療法は、前立腺がんのリスクとは直接関連していないとされますが、治療前にはPSA値による前立腺がんのリスク評価を行います。PSA値が2.0以上の場合は、前立腺がんのスクリーニングが必要です。そのため、テストステロン補充療法を開始する前には、前立腺がんのリスクを排除するための検査を行うことが重要です。当院では、PSA(前立腺特異抗原)の値を測定し、前立腺がんのリスクを評価します。

疲れやすさや集中力の低下に悩んでいる方々に、テストステロン補充療法は新たな希望を与えるかもしれません。この治療は、適切に管理された環境下で行われることが非常に重要です。当院では、患者様一人ひとりの状態に応じた個別の治療プランを提案し、安全にテストステロンの補充を行います。

外用薬による治療(男性ホルモン(テストステロン)クリーム)

注射以外にも、外用薬によるテストステロン補充療法があります。グローミンやアンドロフォルテといったクリームは、直接皮膚に塗布することでテストステロンを補充し、ホルモンバランスを整えることができます。これらの製品は、日常生活においても簡単に使用することができ、注射に比べて低侵襲で治療を続けやすいというメリットがあります。

グローミン


外用薬として、1%10gで3,850円(税込)。テストステロンを安定して補充する方法です。

グローミン(1%10g) 3,850円(税込)

アンドロフォルテクリーム


さらに高濃度のテストステロンを補充するための海外製の外用クリームです。当院で大人気のクリームとなります。
5%50gで22,000円(税込)。

アンドロフォルテクリーム(5%50g) 22,000円(税込)

グローミンは10g入りで、アンドロフォルテは50g入りとなります。濃度と容量を考慮すると、アンドロフォルテクリームはコストパフォーマンスが高いと言えます。また、3ヶ月間は外用が可能な量となっておりますので、長期的な治療計画にも適しています。

テストステロン補充療法の副作用と管理

テストステロン補充療法においては、副作用のリスクを最小限に抑えるために、定期的なモニタリングが必要です。特に、前立腺がんや心血管系の疾患がある場合は、治療前と治療中の両方で注意深い評価が求められます。また、補充療法は前立腺がんのリスクを直接的に高めるわけではありませんが、既存の前立腺がんを悪化させる可能性があるため、定期的な前立腺検査が推奨されます。

テストステロン療法は、疲れやすさ、集中力の低下、気分の不安定、性機能の問題など、LOH症候群のさまざまな症状に対する有効な治療法です。当院では、一人一人の患者様の状態に合わせた適切な治療プランをご提案いたします。お悩みの方は、新鎌ヶ谷くぼた皮膚科泌尿器科までご相談ください。

メンズヘルス外来の役割

メンズヘルス外来では、男性特有の健康問題に対する総合的なアプローチを提供しています。LOH症候群の診断と治療だけでなく、一人ひとりの生活習慣や症状に合わせたカスタマイズされた治療プランをご提案します。患者様がより良い生活を送れるように、専門的な知識と経験を持ったスタッフがサポートいたします。

もし、上記のような症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度メンズヘルス外来での相談をご検討ください。専門の医師が丁寧に診察し、あなたの健康をサポートします。